神経学者、精神科医であるトッド・E. ファインバーグの著書、「意識の進化的起源: カンブリア爆発で心は生まれた」を読みました。
- 作者: トッド・E.ファインバーグ,ジョン・M.マラット,Todd E. Feinberg,Jon M. Mallatt,鈴木大地
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: 単行本
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意識がどのようにして生まれたのか、なぜ意識がある必然性があるのか、その進化的な起源が知りたくて読んだ本です。
少々断定的過ぎるようにも思えますが、この本によると意識は全ての脊椎動物と頭足類、節足動物に存在するとのことです。
以前に読んだ「意識はいつ生まれるのか」では巨大なネットワークにおける複雑な因果関係が意識の源泉であることを示唆していました。
このような意識は突然出現したわけではなく、5億4000万年前から始まったカンブリア紀を起源とし、環境において生き残るために徐々に進化していったものと考えられます。
個人的にも、著者の「意識」とは自然現象であり、膨大な無意識を監視するために進化の過程で生まれた高度な脳機能、というスタンスには同意です。