2018年8月31日、日本最大のカンファレンスiOSDC2018に登壇した際の動画が公開されました。
タイトルは「iOSと(深層)強化学習」です。
30分に及ぶ発表で(質問は10分)、強化学習の基礎、端末側におけるニューラルネットワークの構築、端末側への真相強化学習の構築のお話をしました。
多くの好意的な反響があり、スライドはこれまでに4000回近く見られています。
来年もまた、面白いテーマを考えて参加したいと思います。
2018年8月31日、日本最大のカンファレンスiOSDC2018に登壇した際の動画が公開されました。
タイトルは「iOSと(深層)強化学習」です。
30分に及ぶ発表で(質問は10分)、強化学習の基礎、端末側におけるニューラルネットワークの構築、端末側への真相強化学習の構築のお話をしました。
多くの好意的な反響があり、スライドはこれまでに4000回近く見られています。
来年もまた、面白いテーマを考えて参加したいと思います。
前から訪れたかった、大英博物館を訪れました。
最近読んだ本「ホモ・デウス」を思い出しながら、太古から未来に向かうシンギュラリティに向けた旅に思いを馳せました。
自分の中で、VR(ヴァーチャルリアリティ)を「五感や想像力を刺激し、そこにないものを作り出す技術」と定義しています。
そのような意味では、宗教もある意味VRの一種と考えることもできます。
我々は、文明を築くために既にVRを活用してきたと考えることもできるでしょう。
宗教的な要素は薄まるでしょうが、これからも人類はVRとともに生きていくことになりそうですね。
古代の記憶媒体には、一体どのくらいの情報を保持できるのでしょうか。
ヒトの外部に情報を保持し、機能を持たせるという点で、シンギュラリティはとうの昔に始まっている、と考えることもできますね。
大英博物館とは関係ありませんが、世界遺産のストーンヘンジを訪れました。
巨石群の近くでは、なぜか雲をとても大きく、空がとても近く感じました。
突然の強風と雨に辟易しましたが、今まで見たことのない巨大な虹が足元から伸びました。
所用で、人工知能の父アラン・チューリングと現代のAIのキープレーヤーデミス・ハサビスの国を訪れました。
滞在中に、ロンドンのAlbert and Victoria Museumで開催中されていたAI関連の展示会、THE FUTURE STARTS HEREを訪問しました。
その名の通り、AIの発展、そしてシンギュラリティの発生などによる未来をテーマにした展示会です。
こちらは、火星への移住をテーマにした展示です。
中でも興味を引いたのは、不老不死に関する展示です。
以下の写真は、デミス・ハサビス率いるDeepMindによる深層強化学習の展示です。
不老不死のコーナーに深層強化学習が展示されているということは、いったい何を意味するのでしょうか?
上記の写真の手前にあるのは人格をチャットボットに移植するアプリです。
以下の写真は、シンギュラリティの提唱者レイ・カーツワイルが毎日飲むサプリです。
彼はシンギュラリティの到来まで生き延びるため、毎日100に及ぶサプリを摂取しているそうです。
英国は人工知能の発祥の地ということもありますが、世界中でますます多くの人がシンギュラリティに対する関心を強めていることを改めて感じました。
こんにちは、@yuky_azです。
2018年8/30-9/3に開催された日本最大のiOSカンファレンス、iOSDC2018に登壇しました。
発表のタイトルは、「iOSと(深層)強化学習」です。
タイトルの通り、iOSにAlphaGoなどで有名な深層強化学習を実装するお話です。
発表のスライド:
発表の全文:
内容は4章仕立てでした。
Sec. 1: 強化学習とは?
Sec. 2: Swiftで強化学習
Sec. 3: Accelerate Frameworkによるニューラルネットワーク
Sec. 4: Swiftで深層強化学習
強化学習の基礎の解説から始めて、Q学習、DQN(Deep Q-Network)、Accelerate Frameworkによるニューラルネットワーク の実装などを解説しました。
発表に対して、多くの好意的な反響がありました。
すごく面白かったです.自分でも問題変えて実装チャレンジしてみたい #iosdc https://t.co/AoYAstd1gw
— n@de (@kazuma_nagano) 2018年9月1日
とても興味深く、作ってみたくなりました。棒を倒さないようにする動き方って数多あると思うのですが、どのように動かすかは与える変数や評価によってある程度コントロール可能なのでしょうか?
— ɐloɔɔoʎ (@yoccola) 2018年9月1日
iPhoneで学習するのが面白かった!初めてニューラルネットワーク作ってみたいと思えた。 #iosdc https://t.co/NrtpkX3ryq
— tamadeveloper@執筆中 (@tamadeveloper) 2018年8月31日
また、いくつかのブログ記事で扱っていただくことができました。
扱っていただき、有難うございます!
iOSDC2018、全体的にとてもクオリティの高いカンファレンスでした。
可能であれば、また来年も参加したいと思います。
↓以下は来年の野望(?)です。
iOSDC2018のスライド、一週間で千人程度が見てくれたようです。ただ、改めて自分で見返してみると小さくまとまりすぎですね。なんというか、ぶっ飛び方が足りない。来年は、「iOSと汎用人工知能」のような方向性でぶっ飛びたい。 #iosdchttps://t.co/SBrLf7oMYF
— 我妻幸長@著書「はじめてのディープラーニング」発売中 (@yuky_az) September 10, 2018
2018.7.23-27に開催された人工生命(ALife)の国際会議、ALIFE2018に参加しました。
会場はお台場の日本科学未来館です。
人工知能が生命が持つ知性を模倣する分野であるのに対して、人工生命は生命現象そのものを模倣する分野です。
人工生命はまだそれほど知名度は高くないですが、汎用人工知能を育むための身体性と環境を考える上で重要だと個人的に考えています。
会議の前日のプリカンファレンスでは、アンドロイドによるオペラ「Scary Beauty」が上演されました。
Android Opera “Scary Beauty” Keiichiro Shibuya /アンドロイド・オペラ 「Scary Beauty」 渋谷慶一郎 日本科学未来館公演
動きや表情で多数の演奏者と表現豊かにコミュニケーションする様子に、ヒトと機械の境界線って何?と改めて考えさせられました。
数々の著名な先生による講演がありましたが、特に面白かったのは大阪大学の石黒先生によるアンドロイドのお話です。
ロボットが、我々の生活に当たり前のように溶け込んでいくお話でした。
(以下はALife2018の動画ではありません。)
Introducing androids Erica and Ibuki, by Hiroshi Ishiguro
あと10年もしたら、機械やロボットに対する抵抗感は、いまよりもずっと低いものになる、機械との共生は当たり前のことになっているのでしょうね。
また、人工生命のサマースクールに参加したのですが、この中でevolutionary roboticsという分野の専門家、Josh Bongard先生によるワークショップがありました。
ニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズムを組み合わせた非常に興味深いデモがあったのですが、以下の内容です。
Evolving Soft Robots with Multiple Materials (muscle, bone, etc.)
バーチャルな生命体は多数のキューブで構成されているのですが、この各キューブは筋肉に相当します。
そして、これらの筋肉はニューラルネットワークが制御します。
ニューラルネットワーク を世代を重ねて進化させることで、この生命体は次第に動物的な動きをするようになります。
改めて、ニューラルネットワークの表現力に驚かされました。
その他にも、人工生命のサマースクールと人工生命ソフトウェアAvida-EDのワークショップにも参加しました。
レインボーブリッジが見える会場、そしてランチも素晴らしかったです。
現在の人工知能を汎用人工知能につなげるためには、生命とは何か、知性とは何かに立ち戻る必要があるようにも思えます。そのような意味で、今回の会議はコンピュータ上で生命を再現するプロフェッショナルたちに出会える貴重な場でした。