最近書いたニューロサイエンスと人工知能系の記事をまとめてみたいと思います。
以下は、原生動物から脊椎動物まで、神経細胞ネットワークの進化の歴史です。
知性とは何か?を突き詰める上で、その進化の歴史を学ぶことがとても大事に思えました。
単細胞生物の細胞はシンプルなセンサーのような機能を持つことがありますが、それを起点として情報処理に特化した神経細胞が誕生します。
やがて神経細胞は体の特定の領域に集中するようになり、最終的には高度な情報処理が可能な器官、脳が生まれました。
以下は、神経細胞の機能について、概要をまとめた記事です。主に東京医科歯科大のサイトを参考にさせていただきました。
人工知能に使われているニューラルネットワークはリアルな神経細胞のネットワークを模倣したものですが、リアルとデジタルの違いはどのような点なのか、考えてみるのは面白かったです。
記憶や感情、意識などの中核を成していると考えられている、シナプスの概要を解説した記事です。
シナプスの種類、そして人工知能との関連性について記述してみました。このような構造で、なぜ脳の複雑なコンピューティング能力が生まれるのか、シナプスは未だに謎だらけです。
たった302個しか神経細胞を持たない(人の脳は千数百億個)、C. エレガンスという線虫のお話です。
線虫は細長い小さな虫ですが、その行動から知性の原型を確認することができます。記事では、線虫の神経細胞ネットワークのデータベースや、ロボティクスへの応用などについても述べています。
脳における神経細胞以外の細胞、グリア細胞のお話です。
グリア細胞の一種、アストロサイトは、シナプスと密接に交信を行い、記憶の形成に無視できない役割を担っていることが分かってきました。神経細胞のみを扱っても、知性の全容は分からないということですね。
最後に
知性というものは深く掘り下げるほど奥が深く、未だに人類はそのごく一部しか解明できていません。
自然界の知性は解明で来ていないけれど、人工知能の開発は始まっていいます。これは鳥が空を飛ぶ原理が分からなくても、飛行機を作ることができるのに似ていますね。
そういう意味で、自然界を参考にしつつも、人類独自の技術で人工知能は発展していくものと思われます。