SAI-Lab Blog

「ヒトとAIの共生」がミッションの企業、SAI-Lab株式会社のブログです。

アラン・チューリングとデミス・ハサビスの国を訪れました(2)

前から訪れたかった、大英博物館を訪れました。

最近読んだ本「ホモ・デウス」を思い出しながら、太古から未来に向かうシンギュラリティに向けた旅に思いを馳せました。

 

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

宗教に関するモニュメント 

自分の中で、VR(ヴァーチャルリアリティ)を「五感や想像力を刺激し、そこにないものを作り出す技術」と定義しています。
そのような意味では、宗教もある意味VRの一種と考えることもできます。
我々は、文明を築くために既にVRを活用してきたと考えることもできるでしょう。

宗教的な要素は薄まるでしょうが、これからも人類はVRとともに生きていくことになりそうですね。

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古代の記録媒体

古代の記憶媒体には、一体どのくらいの情報を保持できるのでしょうか。
ヒトの外部に情報を保持し、機能を持たせるという点で、シンギュラリティはとうの昔に始まっている、と考えることもできますね。

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ストーンヘンジ

大英博物館とは関係ありませんが、世界遺産のストーンヘンジを訪れました。

巨石群の近くでは、なぜか雲をとても大きく、空がとても近く感じました。
突然の強風と雨に辟易しましたが、今まで見たことのない巨大な虹が足元から伸びました。

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アラン・チューリングとデミス・ハサビスの国を訪れました(1)

所用で、人工知能の父アラン・チューリングと現代のAIのキープレーヤーデミス・ハサビスの国を訪れました。

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滞在中に、ロンドンのAlbert and Victoria Museumで開催中されていたAI関連の展示会、THE FUTURE STARTS HEREを訪問しました。

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その名の通り、AIの発展、そしてシンギュラリティの発生などによる未来をテーマにした展示会です。

こちらは、火星への移住をテーマにした展示です。

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中でも興味を引いたのは、不老不死に関する展示です。

以下の写真は、デミス・ハサビス率いるDeepMindによる深層強化学習の展示です。

不老不死のコーナーに深層強化学習が展示されているということは、いったい何を意味するのでしょうか?

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上記の写真の手前にあるのは人格をチャットボットに移植するアプリです。

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以下の写真は、シンギュラリティの提唱者レイ・カーツワイルが毎日飲むサプリです。

彼はシンギュラリティの到来まで生き延びるため、毎日100に及ぶサプリを摂取しているそうです。

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英国は人工知能の発祥の地ということもありますが、世界中でますます多くの人がシンギュラリティに対する関心を強めていることを改めて感じました。

iOSDC2018に登壇しました

こんにちは、@yuky_azです。

2018年8/30-9/3に開催された日本最大のiOSカンファレンス、iOSDC2018に登壇しました。

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発表のタイトルは、「iOSと(深層)強化学習」です。

タイトルの通り、iOSにAlphaGoなどで有名な深層強化学習を実装するお話です。

 

発表のスライド:

speakerdeck.com

発表の全文:

qiita.com

 

内容は4章仕立てでした。

Sec. 1: 強化学習とは?
Sec. 2: Swiftで強化学習
Sec. 3: Accelerate Frameworkによるニューラルネットワーク
Sec. 4: Swiftで深層強化学習

強化学習の基礎の解説から始めて、Q学習、DQN(Deep Q-Network)、Accelerate Frameworkによるニューラルネットワーク の実装などを解説しました。

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発表に対して、多くの好意的な反響がありました。

 

また、いくつかのブログ記事で扱っていただくことができました。

blog.aidemy.net

developers.freee.co.jp

yamakentoc.hatenablog.com

tamablog.firstseed.io

扱っていただき、有難うございます!

 

iOSDC2018、全体的にとてもクオリティの高いカンファレンスでした。

可能であれば、また来年も参加したいと思います。

 

↓以下は来年の野望(?)です。

ALIFE2018に参加しました

2018.7.23-27に開催された人工生命(ALife)の国際会議、ALIFE2018に参加しました。

会場はお台場の日本科学未来館です。

2018.alife.org

 

人工知能が生命が持つ知性を模倣する分野であるのに対して、人工生命は生命現象そのものを模倣する分野です。

人工生命はまだそれほど知名度は高くないですが、汎用人工知能を育むための身体性と環境を考える上で重要だと個人的に考えています。

 

会議の前日のプリカンファレンスでは、アンドロイドによるオペラ「Scary Beauty」が上演されました。


Android Opera “Scary Beauty” Keiichiro Shibuya /アンドロイド・オペラ 「Scary Beauty」 渋谷慶一郎 日本科学未来館公演

動きや表情で多数の演奏者と表現豊かにコミュニケーションする様子に、ヒトと機械の境界線って何?と改めて考えさせられました。

 

数々の著名な先生による講演がありましたが、特に面白かったのは大阪大学の石黒先生によるアンドロイドのお話です。

Hiroshi Ishiguro – ALIFE 2018

ロボットが、我々の生活に当たり前のように溶け込んでいくお話でした。

(以下はALife2018の動画ではありません。)


Introducing androids Erica and Ibuki, by Hiroshi Ishiguro

あと10年もしたら、機械やロボットに対する抵抗感は、いまよりもずっと低いものになる、機械との共生は当たり前のことになっているのでしょうね。

 

 

また、人工生命のサマースクールに参加したのですが、この中でevolutionary roboticsという分野の専門家、Josh Bongard先生によるワークショップがありました。

ニューラルネットワークと遺伝的アルゴリズムを組み合わせた非常に興味深いデモがあったのですが、以下の内容です。


Evolving Soft Robots with Multiple Materials (muscle, bone, etc.)

バーチャルな生命体は多数のキューブで構成されているのですが、この各キューブは筋肉に相当します。
そして、これらの筋肉はニューラルネットワークが制御します。
ニューラルネットワーク を世代を重ねて進化させることで、この生命体は次第に動物的な動きをするようになります。
改めて、ニューラルネットワークの表現力に驚かされました。

 

その他にも、人工生命のサマースクールと人工生命ソフトウェアAvida-EDのワークショップにも参加しました。

https://avida-ed.msu.edu/

レインボーブリッジが見える会場、そしてランチも素晴らしかったです。

 

現在の人工知能を汎用人工知能につなげるためには、生命とは何か、知性とは何かに立ち戻る必要があるようにも思えます。そのような意味で、今回の会議はコンピュータ上で生命を再現するプロフェッショナルたちに出会える貴重な場でした。

「はじめてのディープラーニング」発売しました。

弊社代表の著書「はじめてのディープラーニング -Pythonで学ぶニューラルネットワークとバックプロパゲーション-」が昨日発売しました。

Amazon様のページ:

https://www.amazon.co.jp/dp/4797396814

SBクリエイティブ様のページ:

https://www.sbcr.jp/products/4797396812.html

紹介動画:


【紹介動画】はじめてのディープラーニング -Pythonで学ぶニューラルネットワークとバックプロパゲーション-

はじめてのディープラーニング -Pythonで学ぶニューラルネットワークとバックプロパゲーション-

はじめてのディープラーニング -Pythonで学ぶニューラルネットワークとバックプロパゲーション-

 

 

読者から、家に届いたという報告が続々と届いています。 

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はじめてのディープラーニングは、ディープラーニング初心者向けの本になります。
ゼロから少しずつ、畳み込みニューラルネットワークまでをプログラミング言語Pythonを使って構築します。
フレームワークを使わないので、ディープラーニングの原理を着実に身につけることができます。
そのため、入門書であるにもかかわらず本格的AI開発につながる本です。

 

本書が多くの方にとってディープラーニング、人工知能に親しむきっかけになれば嬉しい限りです。