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saii-lab

「知性のルーツを発見する」がテーマのブログ。人工知能(AI)、プログラミング教育などの幅広いトピックを扱います。

受講者数、1000名を超えました

プログラミング教育 コンピュータサイエンス

「みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習」の受講者数が1000名を超えました。現在、Udemyの日本語内コースのトップに選ばれています。

本講座の構築に協力していただいた多くの皆様に感謝です。

www.udemy.com

この講座は、世界最大の教育動画プラットフォーム、Udemyで開講中のAI、機械学習の入門講座です。多くの方から、人工知能、機械学習の最初の入り口として好評を得ています。

この講座は、これまでに15カ国の方が受講しています。

日本語の講座ということもあり、受講生の97%は日本在住の方ですが、アメリカ在住の方も2%います。その他、ドイツやフィリピン在住の方も受講しています。

人工知能、機械学習に関しては、日本語圏よりも英語圏の教育コンテンツが圧倒的に充実していますが、日本語圏の教育コンテンツを充実させることにより人工知能の発展に多様性を持たせたいと考えています。

本講座により、多くの方がAIの技術を能動的に学んで活用し、恩恵を受けることができるようになれば嬉しい限りです。

プログラミング講義: 2/11

プログラミング教育

毎週土曜日はTekuruプログラミングスクールで講師業です。

今回も前回と同様、Swiftを用いたiOSアプリ開発講座です。

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今回はひらがなを勉強するアプリの最終回です。

今回は、アプリの最後の仕上げとして、全体のデザインとBGMの再生、アイコンの表示などを行いました。

サブクラスの概念を用いて、ImageViewにタップ検出機能の追加も行いました。

皆さんそれぞれ、素晴らしいコンセプトののアプリが完成しました。

是非身近な子供に使ってもらって、感想を聞いてみてほしいと思います。

余裕があれば、今後AppStoreへのアップや収益化にトライしてみてもいいのではないでしょうか。

参加者の皆さんは、アプリ開発者として最初の一歩を踏み出せたようです。アプリ開発の楽しさを感じていただけたのであれば、講師として嬉しい限りです。

読書録: 脳とグリア細胞 --見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち--

生物学 読書 人工知能

”脳とグリア細胞 --見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち--”を読了しました。

グリア細胞は、脳の中に神経細胞の10倍の個数存在してると言われているのですが、神経細胞とは異なった形で脳機能の発現に関与していることが分かってきました。

今回紹介する本は、グリア細胞の専門家、東京薬科大学の工藤佳久先生の著書なのですが、グリア細胞の脳機能への関与に関して包括的に書かれていて、大変興味深い本です。

グリア細胞の機能自体まだ未解明な部分も多いのですが、最先端の研究に触れることには大きな意義があります。

グリア細胞と人工知能の関連については、以前に以下の記事でまとめました。

blog.saiilab.com

今回は、本の方から特に気になった箇所をいくつかピックアップしてみたいと思います。

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グリア細胞、知性の根源と人工知能

人工知能 生物学

グリア細胞は神経膠(しんけいこう)細胞とも呼ばれており、神経系における神経細胞以外の細胞のことです。神経細胞の10倍以上の個数が存在し、神経系の体積の半分を占めると言われています。

膠とはにかわのことで、グリア細胞は従来神経細胞の位置を固定したり、神経細胞に栄養を補給する役割を担っているものと考えられてきました。縁の下の力持ちではあるものの、演算処理には何ら寄与しないものと考えられてきました。

しかしながら、近年の研究でグリア細胞は神経系における情報伝達において無視できない役割を担っていることが分かってきました。

今回は、このグリア細胞の役割を人工知能と絡めて考察していきたいと思います。

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Bruno Pascal  CC by-sa 3.0 Astrocyte - Wikipedia

23週胎児の脳におけるグリア細胞の一種、アストロサイト

出典: Astrocyte - Wikipedia

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線虫、神経細胞、そして人工知能

人工知能 生物学

線虫は線形動物門に属する動物の総称です。一般に細長い形状をしており、農作物や人の健康に影響を及ぼす寄生性のものが知られていますが、大半の種は土壌や海洋中で非寄生性の生活を営んでいます。

線虫の仲間、カエノラブディティス・エレガンス(以下、C. エレガンス)は実験材料として非常に優れた性質を持ち、モデル生物として広く利用されています。C. エレガンスはいくつものノーベル生理学・医学賞に寄与していますが、人口知能の分野でも注目を集めている生物です。

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 Kbradnam CC by-sa 2.5 カエノラブディティス・エレガンス - Wikipedia

C. エレガンスの微分干渉顕微鏡像

出典: カエノラブディティス・エレガンス - Wikipedia

C. エレガンスは1000個程度の体細胞しか持ちません。また、そのうちの302個を神経細胞が占めます。頭部の神経環と呼ばれる場所に神経細胞が集中しており、中枢的な役割を果たしています。

人の神経細胞、千数百億個と比較してごく僅かな数しか神経細胞を持ちません。しかしながら、物理刺激に対する回避運動や、化学物質や温度と餌を関連づけた学習を示します。いわば、自然界における知性のミニマルな実装なのです。

今回は、このC. エレガンスと人工知能の関連性について考察をしていきます。

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